2018年3月31日土曜日

さようなら.・・・三江線

遂にこの日が来てしまいました。

三江線廃止、別れ惜しむ=住民、鉄道ファンら―島根(時事通信) - Yahoo!ニュース https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180331-00000039-jij-soci @YahooNewsTopics

浜原駅にて

特にここ10年での利用者の落ち込みが廃止の決定打になったように思えます。
要因となったのが災害による長期運休。それによって沿線地域のスクールバスが拡大し生命線と呼べた定期通学者を失っていったことが大きかったのでしょう。
対して観光客を取り込む試みも十分とはいえず、石見神楽の愛称を付けた駅名板の設置や神楽ラッピング号を走らせてはいたものの駅名板は列車の本数が少なくては途中下車も容易にできず、ラッピングも車両設備は同じではどれだけの集客を行えたのでしょうか。
特に中部や関東から三江線を旅するには覚悟が必要なダイヤと本数であり、更に起点及び終点である江津と三次を除けば沿線にネット予約可能な宿がほとんどないこともネットが普及した時代ではより足を遠のかせる結果になったのかもしれません。
今更ですがもし観光客を積極的に取り込むのであれば、関東からの始発ののぞみを意識して芸備線直通の広島~三次~江津の直通観光列車を走らせるべきだったと思います。

三江線にもこんなリゾート列車があれば・・・
ダイヤとしては土曜日は11時半頃に広島を出て芸備線内は快速運転。三江線内では各駅停車かつ停車時間を少し長めにとり、特に宇都井では20分ぐらい停車する。その上で江の川に面した座席をミニテーブル付のリゾートうみねこのような感じとした車両で沿線の風景を楽しんでもらう。そんな感じで夕方に江津着。翌日曜は江津を9時頃に出て夕方前には広島に付きのぞみで都内に余裕をもって帰れる。そんな感じであればもっと気軽に三江線に乗車される観光客を取り込めたかもしれませんが今となっては夢物語です。
江の川もこんな感じで見れていたら
宇都井駅などの一部の駅舎などは地元が観光資源として残されるようですが、三江線と違い江の川を沿って移動をバスで行うのは困難を極めそうです。名物であった陸閘門はやはり堤防強化のために消えてしまう運命でしょうか。

最後に沿線や乗車した人々の心にいつまでも三江線が走っていた日々が残ってくれること。それを願ってやみません。
ダイヤ改正前の浜原行最終列車

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