2020年5月31日日曜日

鉄道むすめ巡り参加会社とその思惑と定期外収入から⑦

本日は昨日書いたとおり、東武鉄道・大井川鐵道・仙台空港鉄道の3社を考察していきます。

・東武鉄道
栗橋商工会とは別に東武鉄道単体としての参加は2ndと2015~あつめて!の4回参加しております。
2ndではおもちゃのまち駅とゲストとして東京スカイツリーソラマチ内にも設置。2015からは鬼怒川温泉駅に設置しています。
運賃は都内からまたは埼玉他でかなり運賃が異なりますが参考として2ndの場合、おもちゃのまちととうきょうスカイツリー駅間は現状で1215円(IC利用)。現在のスタンプ設置場所と北千住~鬼怒川温泉間は1383円(IC利用)となっています。
これに2ndの場合は東武宇都宮駅でミニスタンプが発売されていましたので、その運賃も計上できた(おもちゃのまち~東武宇都宮現状251円なので当時は240円前後)他、長距離区間なので特急料金もこれに片道ないし往復プラスされ、また開催中に東武独自の鉄むすスタンプラリーも実施していたのでSL大樹指定席代も見込める期間もありました。
なお金券ショップにて株主優待の乗車券を利用されるケースも想定されますが、それを差し引いても特急料金(現休日料金1470円・平日1360円)やSL大樹(旧750円・現760円)、長距離移動に伴う車内販売の利用などで十分な利益を見込めることができたと思われます。


・大井川鐵道
大井川鐵道も2ndから参加されている準皆勤会社の一社です。2015までは千頭駅の設置でしたが、つなげて!およびあつめて!では基本的に井川線終点の井川駅となりました(ただしどちらでも災害などで千頭駅に設置された時期がある他、あつめて!では閑蔵設置時期も有り)。
千頭駅設置の場合は大井川本線フリーきっぷが3500円な他、井川駅・閑蔵駅の場合は大井川周遊きっぷが2日で4900円・3日間で5900円(どれも2020年現在)で行くこと基本見込まれました。
この他SL急行料金(現820円)に電車急行料金(150円から160円に改定)も見込まれました。
この他井川駅設置で長時間の移動が見込まれる中で移動時間や乗り換え時間を考慮しますと駅弁や千頭駅の立ち食いそばの利用、お茶などの飲料購入が事実上必須であることから、巡り移動に伴うそれらの需要も無視できないと思われます。



・仙台空港鉄道
仙台空港鉄道は2015から3回連続で参加されている会社です。同様の会社は秩父鉄道・横浜シーサイドライン・伊豆急行・愛知高速交通(リニモ)・泉北高速鉄道の6社ですので2015で現在の巡りに近い状態ができあがったとも考えられます。
設置は3回とも仙台空港駅。
基本的に利用者は仙台ないし名取からJR直通の列車に乗って名取~仙台空港を往復する経路がメインと思われます(バスや飛行機も考えられますが少数派と思われます)。
2020年現在、名取からの料金は片道420円(IC419円)で往復利用で800円強の運賃収入が見込まれます。
空港アクセス以外では沿線のショッピングモール利用者や住民利用が想定されますが、観光地などの利用が少ない路線であることを考えるとそういった遠隔地からの利用者を呼び込む方法として鉄道むすめ巡りは貴重なイベントの一つであったと思われます(定期的な仙台空港駅構内でのグッズ販売会も同様に)。



来月からは仕事スケジュールも元に戻るので考察に関しての更新頻度は下がると思いますが、引き続き完走まで頑張っていく次第です。
⑧では先で取り上げました秩父鉄道・シーサイドライン・伊豆急行を紹介していきます。

2020年5月30日土曜日

鉄道むすめ巡り参加会社とその思惑と定期外収入から⑥(訂正版)

今回は三陸鉄道及び広島電鉄、富山ライトレールを考察していきます。

・三陸鉄道
三陸鉄道は2ndからつなげて!まで参加しており、最新のあつめて!にはリアス線開業の影響などからか不参加でしたが巡りの常連会社の一つです。スタンプ設置場所は旧北リアス線久慈駅が基本でしたが、3rdのみ旧南リアス線釜石駅設置となっていました。
北リアス線区間の1日乗車券は2600円、南リアス線区間は1500円です。一方で夜行バス(ビーム1)で宮古駅からの利用ですと1890円(現在)。更に新幹線で二戸からスワロー号ないし八戸から八戸線利用の場合ですと三陸鉄道の利用は無しという場合もあり得ました。3rdの場合東日本大震災で被災した南リアス線の全線運転再開(修正文 を記念して釜石駅に置かれましたが)利用促進を兼ねて盛駅と設置となりましたが、路線利用の期待値でいいますと久慈よりも盛駅設置を続けた方が見込めたと思いますが(ここ全て勘違いによる誤りです。訂正してお詫びします。単に訪問時に自分が往復しただけでした。)、毎年行われているありすのバースデーイベントなどの聖地という位置づけも兼ねて久慈駅設置を続けておられているんではないでしょうか。

・広島電鉄
広島電鉄、通称広電は2ndから最新のつなげて!まで連続して参加しておられる準皆勤賞会社です。市内線は現行は1回の乗車に付き190円。一日乗車券の場合は600円の運賃収入が見込まれます。
スタンプ設置場所は広電本社前で固定されています。
・・・実はバスの方が料金も同じで状況次第では早いルートの場合もあります。一応運行会社は広電なので利益は同じですが。

・富山ライトレール
現在は富山駅高架化に伴う南北一体化により、富山地方鉄道富山港線に合併され会社としては消滅してしまいましたが、富山ライトレールも2nd・2015・あつめて!と3回に渡って参加され、内2回はラッピング車両が運行されるなど鉄道むすめ巡りを盛り上げてくれた会社でした。
スタンプ設置場所は3回とも城川原駅にあった本社でした。
運賃は片道200円(巡り参加時)で1日乗車券は500円(当時)で発売されていました。
広島市電に近い形態で往復400円で済まされる利用者もあつめて!などでは多いと思われる反面、ラッピング車両運行時は撮影の為に1日乗車券の利用は確実かつ、予備日を兼ねて泊まりでの撮影者が見込まれたので1000円は期待できた状況でした。
2015の際のラッピング車両
なおキャラクターである岩瀬ゆうこの職種は末期は廃止となり、動向が注目されていましたが、富山地方鉄道がキャラクター権利を引き続き保有されるこうことで、職種を新たに、新たな制服での再登場。そして同僚の新キャラクター登場の可能性にも注目が続きます。

明日は東武鉄道・大井川鐵道・仙台空港鉄道の3社を取り上げていきたいと思います。

2020年5月27日水曜日

鉄道むすめ巡り参加会社とその思惑と定期外収入から⑤

今回から常連参加会社の分析へ。
改めて第1回からの参加している栗橋商工会と和歌山電鐵、のと鉄道は前2社は1回不参加を除いて毎回参加。そしてのと鉄道は唯一の皆勤賞となっています。
栗橋商工会は鉄道事業者ではなく町おこし企画として取り組んでいますので、今回は和歌山電鐵鉄道とのと鉄道を取り上げていきたいと思います。

・和歌山電鐵
元々は南海鉄道貴志川線として走っていた路線を岡山電気軌道が経営を継承して2006年から再スタートした鉄道会社です。たま駅長をはじめとして積極的に沿線外に対してのPR活動を行っており、パンデミック前までは中国人観光客の団体なども多数訪問していました。鉄道むすめに積極的なのもその一環と思われます。なお巡り唯一の不参加は2ndとなっています。
鉄道むすめ巡りに関しては伊太祈曽駅に毎回設置。日中ダイヤでは交換駅の関係で上下線共30分の間隔がありますので余裕をもって押せる状態でした。
和歌山~伊太祈曽間は片道320円(現行)。一日乗車券は800円(現行)です。スタンプを押すだけなら往復640円ですが、多くの方は貴志駅などに行かれると思いますので一日乗車券を利用したと思われます。
また神前駅で過去の巡りスタンプや幟を設置した期間もありました。

神前駅にて設置された巡り復刻イベント

・のと鉄道
のと鉄道は第三セクター鉄道です。現在運行している七尾線は七尾~穴水間は1991年にJR西日本から七尾~輪島間の経営を引き継いだ際の路線です。会社の発足時の路線である穴水~蛸島間を走っていた能登線は既に廃止となり、その決定的要因となったのは現在も運営を続けている七尾線の赤字という皮肉な経緯を持ちます。
スタンプはこちらも全ての回において穴水駅に設置されています。
現在七尾~穴水間の運賃は片道850円。和倉温泉だと片道690円となっています。ただしつこうてくだしフリーきっぷは1日1000円である他、能登空港からバスで穴水まで移動する場合の空港連絡切符が片道820円(七尾~田鶴浜間)・510円(笠師保~能登鹿島間)というお得な乗車券もあります。
東京方面からだと羽田からの能登空港経由で片道だけ移動というケースが多く利用されると思いますが、関西やそれ以外の方面では往復の鉄道利用が見込めますので1日乗車券の利用が期待できます。また能登空港利用でもスタンプを余裕をもって押して、素早く利用する場合は里山タクシーでの移動になるので正規の850円での利用を見込めます。
のと鉄道も定期外収入を少しでも増やしたい会社ですので、巡りによる参加者の乗車は頼みの綱として活用していると思われます。

次回は2ndの事業者の中からピックアップしていきます。

2020年5月24日日曜日

鉄道むすめグッズの通信販売とその形態

5月も残すところ1週間。首都圏でも非常事態宣言の解除が明日にも行われる可能性が出てきている状態ですが、引き続き県外への観光目的などの不要不急な移動は自粛が続きます。

そんな中で鉄道会社各社は新作及び既存の各種グッズを通信販売で発売することで収益を少しでも増やそうと努力をされています。
鉄道むすめグッズも4月以降は会津鉄道と長野電鉄の2社から新アイテムは出ている他、3月は8社から出ています。

それらの取り扱いですが大きくパターンは3つに分かれています。
①自社の通信販売サイトで販売する
リニモ・秩父鉄道・会津鉄道・三岐鉄道などは自社で通販サイトを持っているので新グッズも対応しています。基本的にクレジットカード対応可能ですが、会津鉄道のように代引きのみ対応のケースもあります。三陸鉄道も数年前までは銀行振込のみ対応でしたが近年ではカード対応になりました。

②PDF用紙に希望商品を記入の上で現金書留で郵送してもらう。
近江鉄道と長野電鉄が現時点で対応しているパターンです。
メリットとしては通販サイトを立ち上げないで済むのでコスト面などでは安上がりで済み、作成も比較的容易であること。現金が直接来るのでカードなどの手数料がかからず全額が自社収益になるとったメリットがあります。
逆に欠点は金額不足や多かった場合の対応が難しいこと。送料を固定する必要があるので対応できるアイテムが限られるケースがあること。購入者の手間とコストが他の方法と比べるとかかりやすいことです。

③楽天電車市場に委託販売してもらう
上田電鉄、嵯峨野観光鉄道が主に該当しています。
メリットは比較的多くの商品を取り扱かっていることやクレジットカード対応。大手の鉄道グッズ物販サイトなので知名度もあることです。
デメリットは委託であること。送料が比較的高め(1000円)。元から在庫僅少品などは取り扱われていないことでしょう。
特に嵯峨野観光鉄道の3月に新発売された関西鉄道むすめコラボ関連は現時点でも取り扱いはしていません。

本来ならば夏場の栗橋みなみ夏祭りや10月の各種鉄道イベントに向けて各種新作グッズが作られ始める時期なのですが、それらをどう取り扱っていくのか気になるところです。

2020年5月21日木曜日

鉄むす新イラストと今月までの動向

本日鉄道むすめの新イラストが発表されました。
https://twitter.com/tateishi_ayame/status/1263284665722396673

大阪モノレールに名称変更した件に合わせて新制服が採用されたアテンダントから、豊川まどかフロアアテンダント。万葉線からは吉久こしの運転手の2名が新しい絵師の方によって登場です。
どちらも初登場は伊能津先生でしたが、今回は豊川まどかは水間みつまの新イラストを描かれておられる藤島真ノ介先生が2度目の登場。吉久こしのはあつめて!SRカードで高島あざみ・神前みーこ・城ヶ崎なみの3名のイラストを手掛けられた御巫史先生によるものとなっています。

5月に入り首都圏と北海道を除いて非常事態宣言が随時解除されていくなかでの1月以来の新イラストとなったわけですが、新メンバーの登場はなし。依然として県外への観光目的の移動は自粛を求められていく中では既存メンバーのテコ入れは行えても、新規参入のハードルが難しくなっているのもその要因かと思われます。
当面はグッズ販売もイベントの中止やファン訪問の自制が必要な中では通信販売が主流となるでしょう。

恐らく鉄道むすめ巡りも来年の開催は基本難しいと思われる中で新規参入と既存メンバーの活用がどう行われていくのか。次回は鉄むすグッズの通販の現状について掘り下げていきたいと思います。

あと先月と今月までの動向を張っておきます

4月  1日(水) 大川まあや記念入場券発売
4月  2日(木) 鉄むすLINEスタンプリリース(3/26告知)
4月  4日(土) いずっぱこスプリングフェスタ2020開催延期
414日(火)  6月開催予定であった栗橋みなみ誕生祭中止発表
        長野電鉄T2編成ラッピング1年延長発表
4月24日(金)  鉄道むすめ巡り中止発表

59日(土)   朝陽さくら記念イベント延期(4/14告知)
5月21日(木) 朝陽さくら1周年記念乗車券発売(受付開始は5/15から)
  同日    豊川まどか・吉久こしの新イラスト発表


2020年5月19日火曜日

鉄道むすめ巡り参加会社とその思惑と定期外収入から④

2015とつなげて!はほぼメンバーが近いので、今回は両方からピックアップ
西日本鉄道、京阪電車大津線、大阪モノレールの3社を取り上げていきます。

西日本鉄道
西日本鉄道は熊本市交通局から2013年に新メンバーが出てくるまで、九州唯一であり最西端の鉄道むすめでした(現在の西端は2020年登場の松浦鉄道。ゆいレールから出てこない限りは動かない状態)。
2015では朝倉街道駅。つなげて!では西鉄香椎駅でスタンプが設置されておりました。
特に後者の期間中に京阪電車の石山ともかとのラッピング車両が運行されるなどの動きもありました。
どちらの駅も博多・西鉄福岡から片道400円程度の区間(後者は地下鉄料金含)でしたが、ネックとなった可能性は近くを走るJR九州の存在。どちらも西鉄よりも安い運賃であり、特に香椎の場合は博多から230円で行けるのでこちらを利用するケースも多かった可能性も有ります。特に広島電鉄と合わせて押しに行っている場合は新幹線を利用しているので余計に。
登場以降暫く活動の音沙汰がなかった中で新イラストなど積極的な再始動だったのですが、巡りから再度の撤退となったのは残念です。
朝倉街道駅にて 駅の黒板が現存していたのが印象的

京阪電鉄大津線
PICKUPからは3rdから唯一参加となり、以降あつめて!まで番外編企画やラッピング車両も含めて精力的に活動をしていたのが京阪電鉄大津線です。ここは他の京阪電鉄の路線とは異なり、唯一滋賀県も走っている独立した区間となっています。またアニメや漫画などのラッピング車両を積極的に走らせています。
設置場所は石山寺駅で石山駅からは初乗り170円。一日乗車券は700円となっています。
特にラッピング車両の運用による乗車や撮影で一日乗車券の利用を期待していた面も強かったと思われます。
人気投票でも2位、グッズも盛況にも関わらずあつめて!ではまさかの不参加。どうやら京阪電車グループの収益悪化が前後して発表されたこともあり、経費削減の観点から回避された可能性が噂されております。特にラッピング車両がつなげて!から運行されず、結果として初乗り往復での利用がメインとなるであろうことも考慮されたとも思われます。
ただし青い森同様グッズは引き続き作られているので、今後はそちらに力を入れていくのかもしれません。

大阪モノレール
全国版ではつなげて!で実は1回のみですが、関西鉄道むすめ&萌えキャラスタンプラリーにも参加していたので意外と思われているかもしれません。
設置箇所は万博記念公園駅。距離の短い千里中央とは290円、南茨木でも250円で他区間から乗る経路も考えられるのでそこそこの収益は見込まれると思います。
新作グッズも引き続き出ていますが、社名変更や延伸の件を含めてつなげて!に関しては参加が難しかったのではと思われます。
万博記念公園にて
次回からは参加常連会社を順次紹介していきたいと思います。



2020年5月17日日曜日

鉄道むすめ巡り参加会社とその思惑と定期外収入から③

今回は3rd参加の会社から京王電鉄と富士急行をピックアップしてみます。

④京王電鉄
鉄道むすめ巡りは2ndから2015まで3回参加された会社で設置場所は閉館中に栗橋に移動していた時期を除き全て、多摩動物公園駅前の京王レールランドに設置されていました。
キャラクターとしてはPLUS+2からの登場でクリアファイルやキーホルダー、カレーと活動中はかなり力を入れていました。一時期は栗橋みなみとのコラボの話も出ていましたがいつの間にかに立ち消えとなり、巡りからも撤退。新作グッズらも縮小されていきました。
スタンプ設置場所から基本ルートである新宿~多摩動物公園は現状はIC利用で346円。株主優待券よりも安いので金券ショップルートも回避できる絶妙な位置にありました。
にも関わらず回避された最大の理由とされるのが巡りのスタンプグッズが捌けなかったこと。特に2015の時でも2ndのスタンプも未だレールランドで売れ残っていたことなどが、社の利益に繋がっているのか問題視されたようです。結果等身大スタンドもランドの物置に置かれたような状態となり、長らく事業者から存在が忘れさられたような状態が続いていましたが、昨年国際大会の外国人向けの案内パンフレットでイラストが復活。再始動はあるのか注視していきたいところです。
2015のスタンプ設置場所 レールランドの売店とここまでは無料で入場できました
⑤富士急行
こちらも2ndから2015までの参加となりました。
富士急行の大月みーなはキャラクター人気投票でも9位、ゲームで取材できる7名の一人と鉄むす創生期から重要な役割を担ってきたメンバーでした。バスむすめでもシークレットで登場し現状4名の絵師の方のイラストが存在するなど今でも恵まれた立ち位置にいます。
スタンプの設置場所は終点の河口湖駅。現行は新宿から自社バスで二千円(Web割引有)、大月から河口湖は片道1170円。現在存在するフリー切符は2600円と他社と比べても稼げたようにも思われます。
にも関わらず撤退したのはインク台が乾燥していてスタンプが綺麗に押せないトラブルやスタンプの盗難事件が起きるなど、他の設置場所と比べても維持管理が次第に難しくなっていったこと。外国人観光客が増加してその収入が増大したことに加え、休日の特急やJR直通列車が常態的に混むようになってきたことで巡りに参加するメリットが薄まりつつあったこと。更にトーナメントでは1回戦及び敗者復活戦でも敗退と往年の人気に陰りが見え始めたことも巡り撤退の要因となったのではないかと思われます。
2015参加時 このように薄かったんです
渋滞トラブルに巻き込まれてインク台交換申し出る時間的余裕が皆無でこの状態で断念
次は2015ですが、そろそろ巡りでもお馴染みのメンバーが揃いはじめてきた時期ですね。

2020年5月12日火曜日

鉄道むすめ巡り参加会社とその思惑と定期外収入から②

引き続き今回は2ndを考察
初代と違って全15ヶ所と大幅にパワーアップした鉄道むすめ巡り
うち東武鉄道沿線が開始当初は4ヶ所、更に京王電鉄のスタンプが設置場所の一時閉園に伴い5ヶ所に増えるなどかなり参加地域が集中していたのがこの回。
現在まで続く参加企業が多数出てきた他、出たばかりの青森鉄道むすめが3社、唯一函館市企業局交通部が参加して津軽海峡越えをした巡りでもありました。
今回はその4社を考察します。

⑥函館市企業部交通部(以下函館市電)
北海道新幹線が開業前であり、青森鉄道むすめと続けて押しに行くには特急白鳥や東北新幹線をを上手く乗り継ぐ必要があったころでした。
Facebook作りましたり、伊能津先生の柏木ゆのイラストが新規で作れるなど近年も細々と活動を続けていましたが近年の活動は一部市電のシールにその面影を残すのみ。運賃を鑑みても片道250円(現料金)区間と収益面では問題なかったと思われますが、市営事業だったとこもあって大々的に押すことが出来なかったという事情もあったのかもしれません。

⑩青い森鉄道
青森鉄道むすめの中では唯一2015と複数回参加されており、昨年も新作グッズを発売するなど古株の中でも精力的に活動をしている会社のひとつです。
最初の2ndでは八戸駅改札口設置とスリーデーパスなどで新幹線のみを利用した通過者が多かった点やグッズ販売所を兼ねているモーリーズカフェが出来たことで2015では浅虫温泉駅に設置場所が移動されたと思われます。最短区間の浅虫温泉と青森間でも片道460円(2020年現在)とそこそこ稼げそうな感じもしますが、先ほどのスリーデーパスや北海道・東日本パスを利用した移動など期待よりも収益が
見込めなかったと判断されての以後の回避に繋がったのかもしれません。
八戸駅にて

⑪十和田観光鉄道
十和田観光鉄道の鉄道路線が廃止後に参加されたという異色の事例です(更にいうと廃線決定後に登場した唯一の事例)。廃止前の十和田市駅に近い市中心部のバスの売店に設置されていました。
当然ながら移動も十鉄バスでの移動となります(夜に乗り合いタクシーも有)。
そういった事情もあり、参加はこの時限りとなったと思われます。
十和田市中央売店にて それにしてモーリーグッズが目立ちますw
⑫弘南鉄道
2路線有りますが、スタンプは弘南線の弘前駅に設置されていました。
大方の方はご存じの通り、弘前駅では八戸同様JRで降りればすぐに押せて別の鉄むすスタンプを押せる状況であり運賃収入は見込めない状況でした。故にこの回限りになったと思われます。せめて黒石駅か中央弘前に設置すれば多少の利益を見込めたと思いますが、この頃はどこも手探りの状況だったのだと思います。
そんな弘南鉄道、一時期は完全放置で忘れ去られたと思いきや数年前から東急グループのノウハウを活用してか、鉄むすイラストのヘッドマークやナンバープレートを作成して総装着したり、イベント限定グッズ作ったりと他のコラボHM含め本格的に活動を再会してきました。
両路線共に片道500円未満ですが、巡りに再参戦の期待もしたいところです。

2020年5月11日月曜日

鉄道むすめ巡り参加会社とその思惑と定期外収入から①

鉄道むすめの研究といっても何から手を付けていけばいいのか悩んでいたある日こと。
ふと思いついたのが、鉄道むすめ巡りの設置場所や参加し続けている企業や途中から離脱した企業といった分析とそれの副次的目的である旅客収入について調べていくと何かが見えてくるのでは思い本日から始めさせていただきます。
研究兼ねているので終わりは未定の連続企画となっています。コロナで当分旅行も行けないと思いますので、週末はこの企画を進めて行こうと思います。

まず第一回鉄道むすめ巡りから(プレ企画の漫画版はまた後日ということで)
この時の参加は
①栗橋商工会(&東武鉄道)
②埼玉高速鉄道
③羽田モノレール
④のと鉄道
⑤和歌山電鐵
⑥北近畿タンゴ鉄道

の6社。④ののと鉄道は巡りとして正式な企画となってからは皆勤賞。①と⑤も1度は不参加があったものの準皆勤。一方他3社はこの企画限りとなりました。
今回はその3社を分析

②埼玉高速鉄道
設置駅は終点浦和美園駅。会社の本社などもあり、設置場所としては妥当な駅に設置されていました。後日新キャラクターの美園みはとも出したり、近年もイベント限定でクリアファイルを出すなど、決してやる気のないわけではありませんが以降は不参加。
原因として最も考えられるのは運賃収入の件。ご存じ運賃が高いことで有名で、乗り換え案内でも大体JR武蔵野線を利用して東川口まで移動して、1駅利用を推奨されます。
事実自分も1駅間往復(400円)で済ませました・・・。
結局のところ、集客イベントとしては割に合わないと判断されたのだと思われます。終点がホームタウンの浦和レッズの観客動員力はJリーグ屈指ですしね。

③羽田モノレール
今や鉄むすの存在が消えてる会社の一つ。かつては羽田姉妹に加えて、羽田あいるはMATSUDA98先生のイラスト作ったりとそれなりに頑張ってはいたのですが。
流通センターはモノレール移動が基本の場所ですし、立地は悪くはなかったはず(片道現346円)ですが、ミニスタンプの販売は日曜日は最寄り駅では買えなかった点とかも響いたのか。
そして数年後には円安やビザ緩和を背景に一気に外国人観光客の利用が激増して、鉄道むすめに頼らずとも収益を大いに稼げるようになったのも大きいのでしょうか(これは今後紹介する富士急行もそれに近い理由なのかもしれません)。

⑥北近畿タンゴ鉄道
今ではウィラーによる京都丹後鉄道として経営が移譲され、キャラクターの由来となった但馬三江駅もコウノトリの郷となったり、ある非公認で寿退社事件など現状の会社では活用に消極的な件もあり、キャラクターは隠れた人気を持ち続けながら再起動は絶望的です。1回で参加を見送ったのはおそらくスタンプが売れ残ったからでしょう(未だに捌けずにいる模様。今見たら3000個とかなり力入れていたんですな)。運賃収入としてはベースになるであろう天橋立~西舞鶴・福知山を考慮すれば特急料金含めてそこそこ収益が見込めただけに残念です(天橋立の景勝とユースホステルの冬限定カニコースも素晴らしいのに)。
私事ですが何故かデータ上は7月・・・(訪問は開始初日です)
というわけで、本日はここまで。無理せず少しづつ考察していこうと思います。

2020年5月6日水曜日

4月までの鉄道むすめ動向について

本日で大型連休も最終日だという方、日曜日まで休みの方、もしくは連休関係ない仕事の方多々おられると思います。
現状鉄道むすめ関連の公式情報は4月15日に会津鉄道が大川まあやの昨年12月の東武ファンフェスタから先行販売を開始したSDキャラクターのクリアファイルの通信販売開始を最後に途絶えて久しい状況となっております。
とりあえず4月までの動向ですが

公式サイト及びTwitterで行われた新キャラクター及び新イラストの公開は
新キャラクター2名(1月)、新イラスト1名(1月)、SDキャラクター4名(1,2,3月)
という状況となっております。
1月にデビューした日髙かすみ
イベントは1月に5件、2月に4件、3月に3件(中止2件)、4月に1件(中止2件)でした。
その4月のイベントもLINEスタンプの発売開始で鉄道会社でのイベントは関東鉄道の春のお出かけキャンペーンを最後に実施中のヘッドマークやラッピング車両等を除けば中止や延期が続いております。
4月末まで掲示されていた1002編成八木沢まい春ヘッドマーク
新グッズの販売ですが、1月・2月と4社から出ており、3月は例年実施されているイベントなどを見据えて8社が出しましたが、4月は公式LINEスタンプ含めて2件のみ
2並び記念乗車券

現状中止・延期は5件。5月は1件の延期、6月は1件の中止が確定しております。
中止となった3月のほづき初代ヘッドマークリバイバル運行

5月も地域によっては休業・自粛解除が進みますが、引き続き県外への移動を伴うイベントなどの自粛が求められる中で徐々に鉄道むすめ関連のプロジェクトも再スタートされるのか、それとも6月以降も中断が進むのか。引き続き外出自粛を続けながら注視したものです。

2020年5月4日月曜日

昔GWに撮影した写真一式

外出自粛で家にいる日か会社に出勤する意外は買い物以外ではほぼ出られない状態が続いております。
というわけで昔は大型連休はどんな写真を撮影していたのか調べてみると意外とない・・・。あっても以前撮影した鉄道むすめ巡りしかもほぼこの期間は大井川鐵道の写真が近年では大半だったりするんで既に紹介済みだったりします。
そんな中で見つけたのがまず2006年に撮影した583系の臨時列車群
日光駅に入線する日光新緑号
日光新緑号は大型連休中の特定日に仙台~日光間を往復した臨時列車で一部車両が指定席扱いとなっていたロングラン列車です。宇都宮で方向転換するので比較的停車時間が長く絶好の撮影タイムにもなっていました。
因みに前日に線路内侵入案件があるなどして改札内に入れる時間が直前まで制限されていたりしました。
こちらも仙台車によるお花見白虎号
こちらは仙台~会津若松で運行されていた臨時列車お花見白虎号。春以外のシーズンでも白虎号として2003年から断続的に運行されていたためか専用の方向幕も存在しました。
なお撮影した2006年のこの運行を最後に白虎号の運行は現状確認できていない状況です。
タウシュベツ川橋梁2018
2泊以上の大規模な旅としては一昨年のタウシュベツ川橋梁を含めた北海道旅行がありました。今年は2月の黄昏ツアーのみとなってしまう感じがほぼ確定ですが、来冬は新たな雲台を据え付けた三脚や(前日の白浜駅でレンズを破損してしまった)ウェアラブルカメラを一緒に参加していた中国人(とおぼしき)のバッテリー切れを防ぐやり方を真似て用意して完璧なる(昼間も含めた)リベンジを行えたらなと思っております。
葭川となみHM車両
現行で最後にGWの列車撮影は昨年5月6日に撮影した千葉都市モノレールの葭川となみヘッドマークとなっております。
1日でも早く観光が復興できることを願って本日はここまでとさせていただきます。