SL大樹の機関庫がある下今市駅。
そこにあるSL展示館には東武鉄道のSLの写真が飾られていますが、その中の多くが東武矢板線です。
1959年6月末で廃止となった、60年程前に存在した新高徳と矢板間を結んでいた路線でした。最後までピーコック製のSLが混合列車を牽引して走り、全区間を通して走る列車が3往復しかなかった、とてもローカルな路線でした。
鉄道廃線跡を歩くⅡの頃と多くが変わってしまいましたが、それでもなお明確な遺構が複数点在しています。
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玉生駅近くにある資材置き場となっている廃トンネル |
塩谷町周辺が特に目玉となる痕跡があり、玉生駅近辺には片側こそ埋められたものの、今もトンネルや築堤、駅の名残が点在します。
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矢板線の築堤跡 |
駅跡で一番はっきりと残っているのは芦場駅でしょう。
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手入れされた芦場駅跡ホーム |
昔訪れた際には木が生えているなどホーム跡は荒れ果てていましたが、廃線跡がサイクリングロードに整備された際に現在のように整備されたようです。
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代替バス(2007年当時) |
写真当時は藤田合同タクシーが運行していましたが、紆余曲折を経て今はしおや交通が矢板と新高徳間の代替バスを運行しております。
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道路がかさ上げされてわかりにくくなっている旧天頂駅 |
現在ではバイパス道路が整備されるなどして、かつての写真のような明瞭さが失われてしまった駅痕跡も複数あります。
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目印だった倉庫がなくなった船生駅ホーム跡 |
また栃木県内有数の心霊スポット扱いされていた矢板トンネルと呼ばれる弥五郎坂トンネルは道路として使用されていましたが、豊浜トンネル崩落事故後の調査で危険と判定された結果、廃道となり、今は脇に新道が作られました。今は片側が埋められています。
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不気味さを漂わせる弥五郎坂トンネル入り口 |
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廃線跡の雰囲気を漂わせる砂利道 |
これらの写真も10年前の物なので、今は更に変わってしまっているかもしれませんがSL大樹乗車と共に東武鉄道最後のSLの走った廃線跡を訪れてみるのはいかがでしょうか。
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