2018年4月15日日曜日

上田交通 真田傍陽線跡を行く

上田電鉄別所線は今も現役のローカル私鉄ですが、かつては上田交通は複数の路線を持っていました。その一つが真田傍陽線であり、1972年(昭和47年)に廃止されるまで上田駅から旧真田町の真田駅及び支線の傍陽駅までを結んでいました。
廃線跡の多くは道路に転用されるなどしましたが、半世紀近くたった今でもその名残は所々残っています。
21世紀初頭までは真田駅及び傍陽駅の駅舎がバスの待合所として現存し、鉄道廃線跡を歩くなどでも駅舎の写真が撮られていますが、現在は老朽化により解体され、現存していないのが残念な限りです。
廃線跡の駐車場にあった廃レール
廃線跡は上田駅から上田城に向かって進むと第1・第2駐車場という形でその面影を残しております。そして先日、かつて使用されていた可能性のあるレールが車止め代わりに利用されているのを目撃しました。
上田城の堀跡から上田駅方向に廃線跡を望む
上田城の堀跡のケヤキ並木遊歩道は行きやすく、かつわかりやすい廃線部分の一つでしょう。
今も公園前駅のプラットホームは現存しており、橋の部分に架線の碍子跡などが残っています。
公園前駅跡
今も右上に鉄道路線だった時の架線の痕跡が
ここから北に向かうと川があり、そこに橋脚がかかっていた痕跡があります。
橋の土台
そこから先も線路跡の名残はいくつかありますが、伊勢山トンネルやホームが現存している樋之沢駅跡、終点真田駅のホーム跡でしょう。
伊勢山トンネル
このトンネルではキノコの栽培がおこなわれているそうです。
樋之沢駅跡
真田傍陽線跡でも有数の遺構で2面2線のホームが今も残っています。
真田駅のホーム跡
旧真田駅付近は駅舎はなくなりましたが、ホーム跡はわかりにくくなっていますが現存していました。
そして道中、北本原駅のあった場所に今も駅前食堂が営業を続けています。
駅前食堂の外観
これらを撮影しに行った時はスマホこそ浸透しつつあったものの、まだタブレットが本格的に普及していなかった頃。そのため下調べが不十分だったために、場所の再確認を行うのに色々と苦労しました。
今はより情報を取得しやすくなったので、また別所温泉に泊まるとともに準備を整えて散策してみたいものです。

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