2018年4月23日月曜日

新金線旅客化の考察(4回目)

今回は新金線の実証実験の側面を持ったバスである新金01系統に乗車しての感想と考察です。
京成タウンバス運行の新金01
新金01系統は京成バスと京成タウンバスの両社が運行している金町と新小岩間を結ぶ路線です。
ダイヤは土日祝のみ30分間隔で金町及び新小岩始発共に8時から19時まで走っています。
金町駅のダイヤ
区間は金町から京成小岩駅入口までは柴又街道を走り、小岩55系統と同じ区間を走ります。そこから先は西側に進み、細田を経由して新中川を渡ります。
川を越えた後、環七を横断し、奥戸のスポーツセンターを通り、60号を一部走行した後は新小岩に向かって南西に進むゴルフ場とスーパー銭湯(温泉)のある道を進んで新小岩駅南口に到着するというルートです。
主要バス停
実際の走行ルートはこちらです。
左は所要時間 右は走行距離
新金線の走っている区間とはかなり異なっており、また時間も時間帯によりますが40分前後かかります。因みに現在金町~新小岩間の最速ルートは小岩55系統を利用して金町とJR小岩駅を移動し、小岩~新小岩間は総武線各駅停車を利用する方法です。
こちらなら最速は33分ですが、接続が悪い場合は同じ程度になります。
走行データ
乗車人数は金町からが6人(筆者除く)、途中から18人乗車。途中下車が11人で新小岩下車が13人でした。
新金線の標定速度を山手線で考えた場合、距離を踏まえれば半分以下で現行の半分以下の所要時間で済むと思われますのでバスよりも金町駅及び新小岩からの利用者は増えると思われます。ですが、バスの停車区間はほとんどカバーされていないので仮に旅客化された後でにこのバス路線を存続させても、双方への悪影響は低い可能性の方が高いかもしれないという実感を受けました。逆に言うと新金貨物線を旅客化した場合の乗客の流れの実証実験としては参考とするにはやや不向きだったのかもしれませんが、逆に柴又街道の周辺の新小岩への直通移動需要は一定数存在したという点を確認できたという点での検証は成功したとも言えるでしょう(事実毎時1本から増便されました)。
個人的にはより新金線需要の実証を図るために葛飾赤十字産院開業後に金町駅からは国道6号付近を経由し、亀有警察署を通過後は都道467号線を経由し、高砂2丁目を通り、細田踏切からは新金01系統と同様のコースを走るバスを試験的に走らせてみることを提案します。
今後は新小岩からも乗車して確認することも検討します。
4回目は以上になります。

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