2018年4月12日木曜日

富山ライトレール ラッピング電車と観光客としての感想

鉄むす巡り2rdラッピング青
日本初のライトレールとも言われるJR富山港線から転換した富山ライトレール。
多額の税金を使った公共事業と一部で批判がある一方で沿線の利用者からは圧倒的多数で成功であると肯定的であり(昔、宇都宮LRT事業の番組での調査だとそういった結果が出たそうです)、また現実では11期連続の黒字経営など開業前の悲観論を覆した安定した経営状態が続いております。
自分も鉄道むすめ巡りやラッピング電車の撮影、また沿線観光で何度も利用させてもらっていますが、この転換は地域住民の足としてだけでなく富山市の観光を支える柱になっていると思います。
理由としては富山市中心部は知名度のある名所旧跡が富山城などに限られていますが(これは戦時中の甚大な被害を蒙った富山大空襲の影響も大きいと思われます)、富山港線沿線には運河や北前船で栄えた港町の風景などのライトな観光客も呼び込めるような観光スポットが点在しており、その輸送に本数が多く手軽に乗れるライトレールはうってつけの存在でだったと思います。
他にも写真で紹介したような鉄道むすめ他、各種ラッピング車両を走らせることによる沿線PRや集客にも成功しています。
鉄むす巡り2rdラッピング赤
JR時代の電化路線にも関わらず日中はキハ120が1時間に1本走るような状況から劇的な転換を行ったことは富山市の英断だったと思います。
また北陸新幹線開業後を見据え、駅高架化による南北自由化の際に南側の市電と乗り入れを行うなどより利便性を高めるビジョンも定まっています。
鉄むす巡り2015ラッピング緑
今後西日本では吉備線がLRT転換される他、宇都宮で年内に着工を開始。当ブログでも取り上げている新金線でもLRTでの旅客化が模索されています。
鉄むす巡り2015ラッピング黄緑
他のLRTが富山ライトレールのように成功するにはまずは沿線の施設や住民に如何に利用しやすい路線を目指すのが第一であり、そのためにはフィーダーバスのような他の公共交通機関との連携も重要になってくるでしょう。
いずれにせよ第2・3の富山ライトレールのような成功例出てくれることをのぞみます。

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